再び起きるけど相変わらずどんよりとした空。雨が降るほどではなさそうだけど、曇っていると全然気温があがらない。朝食を食べる間もフリースを着ていた。
最後のダート走行。３日目はほんとに苦しかったけど、もう終わりなのかと少し寂しい。
今日のルートは川も流れているし草も多い。ゲルも多い・・・そして犬も多い・・・。今度は私だけでなくみんなが追いかけられている。私はだいぶなれてきた（ような気がする）。それにしてもこんなに広い草原があるのになぜ道の真中で座っているのだ、犬・・・
道は昨日までの山あいとは比べ物にならないほどのアップダウン。100km/h走行どころか4-50km/hでも気を抜いていると結構な斜面があったり急な下りやのぼりがあったりする。なかなか楽しいのだけど、オフ遊びではなくツーリングの途中。私の技量では遊んでいるほどの余裕はない。もし時間があるならもう少しゆっくり走ったり往復したりしたいなーと思うコースだった。
しばらく山間部が続いたけどやがて開けた草原地帯に入ってきた。
と、いきなり道の正面にゲルが１０個くらい並んでその前にダート路を遮って現れたのは…舗装路だ！
何日ぶりだろう。ちょっと感動する。でももしかしてここから舗装路なの？
サポートカーを待っていると車はゲルの間を抜けてまたダートの道へ。突き当たりじゃなくて道だったのね。
草原を少し走ると街が見えた。遠くの方にお寺のような建物がある。今日の観光地はあそこかな。
ギンさん「まだですよー」
あれ？写真撮っちゃった。（^^;
サポートカーに先導されて道へ…。って舗装路だよ。なんとここからはずっと舗装路だという。なんだかがっかり。
ダートが終わって「がっかり」なんて思う自分に少し驚いた。
カラコルムに到着。ここでお寺見学。京都の清水寺みたいなものかな。中に入ってすぐお土産物屋さんがある。
え！こんなところにインターネット接続サービスが！
（←日本のお寺と似た感じ）
お寺は若い女性のガイドさん（日本語ぺらぺら）が案内してくれました。
ツーリストキャンプのレストランのお姉さんもだけど、モンゴルの若い女性ってきれいだよー。
古い建物などは好きだけど歴史とか宗教とかはちんぷんかんぷんな私。きっとそういうことに詳しかったらもっとおもしろいんだろうな。
話はおもしろかったんだけど、タペストリーというかパッチワークの壁掛けに天国や地獄、神様の絵が描かれているんだけど、結構コワイんだよね。血みどろっぽいというか。「これは天国の絵です」と言われたのがどう見ても地獄の絵に見えたり…。
歩いているとギンさんが「この草は触るとかゆくなりますよ」と言う。さらに「試してもいいですヨ」おいおい。と思っていると手を伸ばすみっきー。「だめだめ！」とイリナさんに止められました。ギンさんもギンさんだけど、みっきー…「体験してみようかと思って」って（^^;
そろそろ昼食かなと思っていたら町の中でサポートカーが停車。今日のランチは町のレストランかなと思っていたらいきなりモリタさんと私が呼ばれた。なに？なんとブーツの修理をしてくれるという。驚いてついて行くと建物の中の一部屋に通された。靴の修理屋さんだ。
椅子に座って脱いだブーツを渡す。底を調べていたけどおもむろに靴の裏側の汚れを落とし接着面をなめらかにしている。とても丁寧。その後接着剤をつけ釘でソウルを固定。
（モリタさん撮影 とても丁寧な仕事で両足直してもらって＄２。安い！
クリックするとみっきー撮影の修理後の靴裏の写真→）
クリックするとみっきー撮影の修理後の靴裏の写真→）
実はさすがにこれ以上履けないだろうから帰りのホテルで処分してもらおうかと考えていた私。ここまでしてもらったらそういうわけにはいきません。正真正銘の（？）モンゴリアンブーツになったし。
建物の中にはモリタさんと私だけが連れていかれたのだけど、時間がかかっているのでみんなが見にきた。
「お、すごいねー」「なんかうらやましい」「壊れてないけど釘打ってもらおうかなー」
ははは。
待たせてしまって申し訳なかったけど、外では町のおじさんがやってきて言葉も通じないのにずっと話していたそうだった。
ようやく修理が終わり遅めのランチをとって今日のツーリストキャンプへ。このキャンプは前のツーリストキャンプよりさらに新しくてきれい。まだ作りかけの部分もあるくらいだった。ゲルの中もホテルみたい。（←ちょーきれいなゲルの中）
だいぶ早い時間だったのでシャワーを浴びても夕食まで時間がある。
どうしようかと思っていると馬に乗らせてもらえるという。１時間＄５。乗る乗る！大喜びで行くと遊牧民らしいおじさんがいて、ギンさんが通訳して注意などを受けた。まっちゃんとマナベさんも一緒に行くことにする。モリタさんはお腹の具合が悪いということで見学。
わーい、馬、馬♪日本と違って引き馬じゃないし。・・・けど、なんかこの馬あんまりおとなしくないような気がする…。
ぎゃーーーーーーーーーー！
いきなり馬が強く頭を前に降ろし、短めの手綱が手から離れた！そのまま馬は走ろうとする。怖い！！！！けど誰もひいていてくれるわけではないので必死に手を伸ばして手綱をつかみ強く後ろにひいたら馬が止まった。
怖いよぅぅぅぅ(T_T)
おじさんはにこにこ笑って「よくやった！」みたいに親指たててるけどそれどころじゃないってばー。
その後も私の乗っている馬は落ち着きなく、まっちゃんの乗っている馬は全然動かず、マナベさんだけは順調に一人で散歩している。いいなー。
結局あまりにも馬達が言うことを聞いてくれないので（なんと私の乗っていた馬はおじさんにも頭突きしておじさんに引っぱたかれていた・・・）１時間の予定が３０分ほどで終わってしまった。
私達と入れ替わりに乗ったみっきーはおじさんと一対一でマナベさんの乗っていた馬でたっぷり一時間満喫してたみたい。いいなー。
さて、夕飯。どうもモリタさん、相当調子が悪いよう。なんとなく顔色もよくない。大丈夫かな。やはり食事もほとんど手がつかない。
食事から戻る時も空を見てみたけどやはり曇り空。今日も星は期待できない・・・。
草原で最後の夜なのに。残念。